「君に届け」のピンとは？
ピンというのはニックネームです。
荒井一市（あらいかずいち）先生のことを
生徒はみんな「ピン」と呼んでいます。
独身だからとか、名前の一市がイチイチと読めるからだとか
髪の毛がピンと立っているからとか
いろんな説があります。
「ピン」は爽子や風早くんのクラスの担任の先生なのですが、
独身でナルシストでガサツ・・・
初めはそんなデリカシーのない、変な先生のイメージなんです。
生徒にも好かれているというより、
面白がられている？むしろ嫌がられている？感じに描かれてます。
でも、ピンに注目しながら、マンガをもう一回読んでみると
実はものすごいいい先生なのではないか？？という思いが
わき上がってきます。
「ピン」は３枚目だと思っていたのに、
髪の毛下ろしたら結構カッコいい・・かも。
いや、結構かっこいいです！！
「君に届け」ピンがカッコいい理由
「ピン」は生徒の恋路にめっちゃ貢献している
ピンが意識しているのか、無意識なのかは
はっきり描かれていないのですが
生徒のの恋愛に首を突っ込んで、
時には生徒に気づきを与え、
時には背中を押して、
時には元気づけてくれているのです。
風早くんと爽子の場合
風早くんと爽子の恋路を応援していたというより
ピン自体が楽しんでた感じもありますが、
お互いの気持ちを伝えられるようになったきっかけは
間違いなく「ピン」なのです。
「ピン」がところどころにからんできて、
本人はいたってからかい半分なんですが、
風早くんと爽子に「気づき」を与えてくれるのです。
鈍い爽子に対して、くじけそうになった風早くんに、こう励まします。
あめーんだよ!! アレがなんとなくで通じる相手だと思ってんのか!!
爽子は一筋縄では行かないから
分かりやすくいけ！！って言ってくれたんですよね。
両思いなのに気持ちがうまく伝わらず、側から見ていて
もどかしい二人なのですが、
「やっぱおれ、ぜんぜんわかんないんだな、黒沼のこと」
と「ピン」に弱音を吐いた風早くん対してこう言いました↓
「は？それがなんだってんだよ、んなもん当たり前じゃねーか、何様のつもりだよ」
風早くんは「ハッ！！」ってなって、爽子を探しに走るのです。
あのな、お前は翔太や他の奴らには下心がないととか思っているのか？ 心だ！持って当然だ！ ……いいな、下心は持って当然だ。 【荒井一市】
ここで純粋な爽子は間に受けて、風早くんに向かってこういうのです。
私はもう下心なしでは風早くんのことは見れません・・・！！ by黒沼爽子
あっけに取られる風早くんとギャラリー。
爽子ちゃんの名言、可愛すぎる。
こんなのもありました。
「ピン」にアドバイスされて、風早くんの前で目を閉じる爽子・・・。
キスをしようとしたら爽子が目を開けて、真っ赤になる風早くん。
風早くんにお礼をしたい時はつかんで5秒目をつぶれって！！ 【黒沼爽子】
あのやろう・・・とピンにからかわれたと気づいた風早くんは、地団駄踏んでます（心の中で）
くるみちゃんの場合
体育館の裏で、風早くんを待つくるみちゃんのことを、
ピンは自分に気があると勘違いしていった言葉
イヤおまえの気持ちもわかる 俺も女だったら俺にホれていたことだろう まーなんつーか１０年早いっつーことだ!!わかるな!! 甘んじて同級生のくそガキにでもしとけ！
いやいや、自分に自信がありすぎるでしょ・・・（笑）
その上で、くるみを探している女子に向かって
ダメおしのこれです↓↓
ああ、色男はつれーなー。
あ、罪な男だな、オレは。
あの女子、きっとどこかで落ちこんでんじゃねーか？
オレを思いながら。
お前らも絶対オレにほれるなよ
女子たちは「くるみちゃん趣味が悪すぎるよ」と騒いでました（笑）
ピンはくるみは自分のことが好きだと誤解したまま、
くるみに同級生に告白しろと勧めていました↓
高校生の男なんてなー好きだろうと好きじゃなかろうと、告白なんかされたらその日一日はそいつのことで頭いっぱいよ！バカだからな！ 【荒井一市】
くるみちゃんも弁解する気持ちも、怒りも通り越していて・・・
ピンってなんか憎めないんですよね（笑）
「君に届け」の「ピン」は自分の欲にとても素直？
修学旅行先の沖縄で、
引率してくれたお姉さんに猛アタック！？
生徒が目の前にいようとお構いなしでしたね。
沖縄⇆北海道
の遠距離になるから早々に諦めていましたけれど・・。
「君に届け」の「ピン」は実はとても真面目？
しかし「ピン」は肉食系かと思いきや、結構きちんとしています。
くるみちゃんが自分を好きだと誤解した時も
（くるみちゃんが好きなのは風早くん）
あやねちゃんが告白してきた時に
生徒と先生という立場をはっきりさせていました。
そこは全くブレることなかったですね。
「ピン」の今までの言動からすると、
女子高生から告白されたら、調子に乗って
鼻伸ばしちゃったりするのかな・・・
と思っていましたが、すごい真面目なんだなあと思いました。
実際、思わせぶりな態度もなかったですね。
だからこそ、なんか「ピン」って誠実でいいなあと思うんですよ。
あやねちゃんとは、卒業して生徒と先生じゃなくなって、
何年も経ったら・・・きっとわかりませんよね♡
そんな希望も感じられなくもない感じがします。
でもここは、きっぱりあやねちゃんに失恋してもらって
良かったのだと思います。
以前、あやねちゃんに対して
ピンが言った言葉を思い出しました。
おまえ何か全力でやったことあんのか？・・・なんでもいーよ・・・勉強でもスポーツでも恋愛でも 【荒井一市】
頑張った記憶のある奴は ちゃんと立ち直ることができる【荒井一市】
自分の限界を・・・ものすごい手前で先に決めてるんじゃないのか？ 【荒井一市】
あやねちゃんは、きちんとピンのことを好きになれて、
告白もできて、
失恋できて
良かったなあと心から思うのです。
「君に届け」の「ピン」に関する番外編
「ピン」は風早くんのお父さんの野球チームの手伝いをしていたことがあって、風早くんのことを小学生の頃から知っています。
そのせいか、風早くんの弱点をつくのが上手いんです。
風早くんが爽子に告白するしないのときも、
様子を見てからかっていたのですが、
あだ名の付け方が面白かったですね。
・「瞳孔開き早 興奮太くん」・・・！？
・ちょっと前まで「凹み早じれたくん」だったクセに
・よーお 「風早・下心・のみ太くん」!!
・告白早実っ太くん……!!
いやー次々によく考えつきます（笑）
「君に届け」の「ピン」は実はかっこいい！！「まとめ」
ピンは、心から誠実で、ここぞ！！というときにものすごく
心に響くことを言って、生徒の背中を押している素晴らしい先生です。
歴代の漫画の中に出てくる先生の中でも
一番信頼できる人だといいう声もありました。
何はともあれ、こんなに登場人物全員が
いい人だらけで
魅力的なマンガは少ないです！！
「君に届け」本当におすすめです。
「君に届け」についてはこちらにまとめていますので、
「君に届け」大好きな方、ぜひ読んでください！
