キャンディキャンディはいじめがひどい??

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「キャンディキャンディ」とは昭和世代なら誰しも知っている、名作中の名作です。

オープニングの歌はあまりにも有名で

「そばかすなんて気にしないわ♪」の歌い出しはあまりにも有名です。

今も全部歌えるよ♡っていうアラフィフのお姉さんは

日本にはたくさんいると思います。

 

「キャンディキャンディ」は第一次世界大戦のあたりの

アメリカとイギリスを舞台にした物語で、

一人の孤児の女の子(キャンディ)が、3つの愛をテーマに成長し

自立するまでを描いた壮大なマンガです。

もはや「キャンディキャンディ」は少女マンガの枠で扱って良いのか??

と思ってしまうくらいの感動と気づきのあるマンガです。

なんで、こんなに壮大な物語だと言われるのは、

少女児童文学に寄与した「名木田恵子さん」が原作なんですもの、当たり前ですね。

(当時は水木杏子というペンネームでした)

名木田先生は「あしながおじさん」を参考にされたようですが、

戦争も経験し、大切な人との別れや死を乗り越え、

「あしながおじさん」よりもずっと過酷でドラマティックです。

 

さて、「キャンディキャンディ」ではあまりにも過酷ないじめが有名です。

当時のアニメやドラマは、「苦労」「いじめ」などの

悲劇のヒロイン的なものが好まれていたように思います。

「おしん」「小公女セーラ」「ああ無情」などの

典型的な主人公の苦労話に誰もが夢中になったものです。

苦労好きは日本人の気質なんですかね(笑)

では、「キャンディキャンディ」のいじめはどうだったのでしょうか?

 

「キャンディキャンディ」の過酷ないじめの犯人はイライザとニールの兄妹

ニールとイライザは、孤児院から「イライザ」の話し相手として

キャンディが引き取られた、ラガン家にいた兄妹です。

到着したしょっぱなから、いじめが始まります。

車から降りたキャンディに、いきなり2階から花瓶の水をぶっかけ、

「グッバイ!!あんたなんかいらないわ」と言われます。

イライザの性格が悪すぎなので、どの家庭教師も続かなかったようです。

しかし、両親の前では猫をかぶる兄妹。

両親は自分の子どもの悪行など全く知りません。

「みなしご野郎」と差別してくるニールと時々取っ組み合いになりますが、

弱虫なニールは(年上のくせに笑)すぐ泣いて、ママにちくります。

下品な孤児院出身のキャンディが一方的にケンカをしかけた・・

全てキャンディが悪い、キャンディのしわざ・・・。

いつもいつもキャンディが怒られます。

毛虫を布団に入れられたり、出かけた先でおきざりにされたり。

悔しいけれど、孤児院の先生に心配をかけられないキャンディはグッとこらえます。

キャンディはどこにも行き場がないんですね・・・。

ところが、キャンディは全くへこたれないんです(笑)

しかもイライザお気に入りのアードレー家の「アンソニー」が

明るくて健気なキャンディを気に入って、優しくするからますます面白くない。

だってどう考えたって、アンソニーはキャンディが好きなんですもの。

(アンソニーじゃなくてもアードレー家の男子みんながキャンディが好きです♡)

嫉妬にかられたイライザのいじめはますますエスカレート。

アンソニーを独り占めしたいイライザは本気でキャンディを追い出そうとします。

もうこれが犯罪レベルなんですよ・・。

いやー・・今放映されたら「教育に良くない」ってクレーム来るでしょうね(笑)

すでに数々のいじわる兄妹のせいで

「話し相手」ではなく「召使い」に格下げされ、働かされていたキャンディは

粗末な部屋すらも追い出され、馬小屋で寝起きさせられていました。

そこにまず、自分のアクセサリーや母親の宝石などを仕込み

ものがなくなったと大騒ぎ。

そこで「キャンディの馬小屋にあった!!」とニールが見つけて

まんまと泥棒に仕立て上げられる。

間に受けたイライザの母はブチ切れて「メキシコ」へ奉公に出すことを決めます。

(それがきっかけで、アンソニーたちが必死で大おじさまに手紙を書き、メキシコに行く途中で連れ戻されてアードレー家の養女になります)

養女になってもイライザとニールのいじめは続きますが

アンソニー、アーチー、ステアに守られて

ますます元気でへこたれないキャンディ。

しかしアンソニーは死んでしまいます。

キャンディキャンディ 人気のアンソニーの死因や声優さん
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「お前さえいなければアンソニーは死ななかった!!」とみんなに責められ、

ポニーの家(孤児院)に帰りますが、

大おじさまの命令でアメリカからロンドンに渡り

アーチーやステアとともに、ロンドンの名門校に入学します。

そこにはイライザやニールもいました。

そこでも「孤児院出身」だの陰口や

宿題を教えてもらえない、

制服の色を間違えて教えて恥をかかせるなど

いろいろ嫌がらせされますが、ますます堂々としているキャンディ。

そしてなんと、ここでもイライザと好きな人が被ってしまうんですね・・。

(男の趣味が一緒すぎ笑)

その人はテリュース・G・グランチェスター。

制服の色をわざと間違えて教えて、礼拝堂で一人目立っていたキャンディ。

そこにわざと遅れて礼拝堂に入り

シスターや生徒の注目を自分に集めてキャンディを救ったテリィ。

ニールとニールの仲間に森の中で髪を引っ張られたり

馬乗りにされているところを助けたのもテリィ。

イライザとニールのいじめのおかげで、テリィと関わることが多くなり、

テリィもキャンディにゾッコンになります(笑)

そこでもイライザが「キー!!またお前が!!」となってしまい、

キャンディを退学にしてやろうと計画します(なんて意地悪なの)

テリィとキャンディをニセモノの手紙で馬小屋におびき寄せ、

シスターたちに「キャンディとテリィが密会している」とちくり、

現場を押さえさせる。

男女交際は厳禁だった学院では、

もうそんなことはふしだらで絶対ダメダメの御法度なので

テリィはキャンディのために自主退学、

俳優になる夢を叶えるためにアメリカに渡っていまします。

キャンディも学院を退学し後を追うのです。

ほんと・・・恐るべしイライザ。

そしてテリィがアメリカで俳優になってからも、

アードレー家にきた招待チケットをキャンディにだけくれなかったり、

テリィからもらったチケットを破いたり、散々なのです。

で、キャンディは結局、テリィのお芝居はきちんと見ていないんです。

(その後、相思相愛の中、やんごとなきことで別れてしまったので 涙)

そして傷心ながらも、看護師として自立して働いているキャンディ。

今度はニールが、なぜかキャンディを好きになってしまい(笑)

病院に悪い噂を流して、退職させたり、

シカゴ中の病院に就職できなくしたり

しまいには、別れたテリィの名前を使っておびきだし、

誰もいない屋敷で待ち構えて無理やりキスしようとしたり←犯罪ですね。

しかも「キャンディと結婚できなかったら、志願兵になる」と親に泣きついて

無理やり婚約パーティーを開いたり←犯罪ですね。

それがきっかけで、ずっと陰で支えてくれた大おじさまが

いつも身近にいたアルバートさんだったことがわかるのですけれども・・

マンガではもう終盤なので、いじめはそこで終わっています。

のちに、名木田先生から

「キャンディキャンディ・ファイナルストーリー」という小説が出ており

30代のキャンディが「愛するあのひと」と幸せに暮らしていて、

昔を思い出す様子が小説になって書かれています。

そこでは、経営者としては成功したものの、ニールは愛のない結婚をし、

イライザは未だ独身(おそらく30代半ば)だということでした。

まあ、この2人の幸せ感は全く伝わってこなかったですね。

「キャンディキャンディ」いじめをどう乗り越えた

キャンディは壮絶ないじめを受けています。

しかし、勇敢に立ち向かい、特にニールには真っ直ぐにぶつかっていきました。

忖度なんて言葉はキャンディの辞書にはありません。

悪いことをした時は素直に謝りますが、間違っていないと思ったら絶対に曲げません。

身の潔白も声高に主張もします。

みなしごでもすねません。

身分違いの恋愛にもちゅうちょしません。

そばかすでも鼻ぺちゃでも自己肯定感がべらぼうに高い。

そんな姿に、アンソニー、アーチー、ステアのアードレー家男子や、

アルバートさん、ジョルジュ、

メイドのメアリたち、コックのダクさん、庭師のホイットマンさん

アニー、パティ、テリィ

みんなみんなキャンディの味方になってくれて、

ここぞというときに、支えてくれます。

(好きになる男子は、めっちゃイケメンで、必ず両思い♡)

周りの人の支えもあったと追うのですが、

それは「キャンディ」が「キャンディ」だったから。

キャンディのあり方、性格がいじめ克服の鍵なんじゃないかと思います。

この辺は、現代の人たちにも大いに学びになるのではないでしょうか??

人生って自分で切り開いていくんですよね。

まとめ

イライザ、ニールによるキャンディへのいじめは、

キャンディがメキシコに行くことになったり、

養女になったり、

学院を退学したり、

大おじさまの正体を知ることができたり、

まさに人生をひっくり返すようなきっかけになっています。

「いじめ」がなかったら養女にもなれず、

養女になれなかったら学院にも行かれなかった。

学院に行ったから、テリィにも会うことができた。

学院を退学してからは看護師としての自立の道を進み、

自分の人生をまさに自分で切り開いていった。

全て「いじめ」があったから。

人生の中で辛いことがあっても、

きっとそれは新たな幸せにつながっている・・・。

そんなことをキャンディから学んだ気がしています。

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