私の人生40ウン年の中で、数々のマンガたちが
私と出会い、そして私を通り過ぎて行きましたが、
その中でベスト漫画といえば、「キャンディ・キャンディ」です。
なんと言っても、キャンディキャンディがきっかけで、看護師になってますから(爆)
どんだけ影響されてるんですかって話です(笑)
そんなキャンディ・キャンディ愛をまとめてみました。
キャンディ・キャンディって?原作者、漫画家など
原作者は名木田恵子さん(当時は水木杏子というペンネームでした)
作画はいがらしゆみこさん。
講談社の少女漫画雑誌『なかよし』にて、
1975年4月号から1979年3月号にかけて連載されました。
名木田先生は少女文学で有名な方で、
当時は少女漫画といえば学園マンガが流行りだったようですが、
外国文学のような長く読み継がれる大型の少女名作マンガというコンセプトで、
名木田先生が原作に選ばれたようです。
いがらし先生は講談社の専属漫画家だったため、決まっていたのですね。
『ローズの季節(花ざかりのローズ)』『あしながおじさん』『赤毛のアン』『アルプスの少女ハイジ』あたりを参考に、キャンディキャンディのお話は作られたそうです。
そんなお話に、あのカラフルで艶やかで可愛らしいいがらし先生の絵が加わり、
キャンディキャンディは連載するやいなや大ヒットとなりました。
1977年(昭和52年)度、第1回講談社漫画賞少女部門受賞したのですよ。
しかも1976年10月から1979年2月にかけてテレビアニメとして放映されました。
キャンディキャンディ登場人物、相関図
キャンディス・ホワイト・・・主人公。そばかすでくせ毛の女の子。生まれてすぐに親に捨てられてポニーの家で育つ。
ポニー先生・・・キャンディの母の代わりに育ててくれたポニーの家の先生。
レイン先生・・・ポニー先生と一緒にキャンディを育ててくれたシスター
アルバートさん・・・キャンディが引き取られたアードレー家でピンチになるといつも助けてくれる浮浪者風の人。
アニー・・・キャンディと姉妹のようにポニーの家で育った。静かで気弱女の子。
アンソニー・ブラウン・・・アードレー家の男子。キャンディの初恋の「丘の上の王子様」にそっくりだが、本人ではないという。落馬事故で死んでしまう。
アリステア・コーンウェル・・・アンソニーの従兄弟。発明好きで、キャンディをよく実験台にしていた。キャンディを助けてくれる。
アーチーボルト・コーンウェル・・・ステアの弟。おしゃれ。キャンディが密かに好きで、テリィに嫉妬したことも。
イライザ・ラガン・・・キャンディをとにかくいじめる。
ニール・ラガン・・・イライザの兄。イライザと一緒にいじめていたが、キャンディを好きになってしまう。無理やり結婚しようと画策する。
テリュース・G・グランチェスター・・・ポール学院で出会った貴族出身の不良男子。しかし心根は良く、キャンディと惹かれあう。
私がいつも思うのは、キャンディキャンディの登場人物は、悪者役以外の人は、本当にいい人ばかりなのです。
特に男性陣!!!
器量良し、性格良し、金持ち・・・とスペックが申し分ないくらい高すぎるのですよね。
結婚するならアルバートさんでしょうね?いやいや、アーチーだっていい男。ステアだって生きていたらアーチーより・・・いやそれならアンソニーが・・・結婚でなく、付き合うのだったら、テリィですね・・・・とか、妄想は止まりません(笑)
逆に女性陣はというと、実は「嫌いなキャラ」といわれることが多いようです。
魅力的な女性ばかりなんですけどね(笑)
それぞれ男性を振り回すタイプでは・・あるからなぁ(苦笑)
理由はこちらに詳しく書いています。
キャンディキャンディあらすじ
「キャンディ・キャンディ」は、20世紀初頭のアメリカ中西部とイギリスを舞台に、孤児の少女キャンディが差別や苦難に立ち向かいながら成長する過程を描いたビルドゥングス・ロマンです。
明るく前向きなキャンディは孤児院で楽しく暮らしており、友情や愛情を通じて様々な人々と結びついています。
キャンディはアメリカのポニーの家に捨てられ、同じ日に捨てられたアニーと姉妹のように育ちます。
キャンディはおてんばで活発。一方アニーはおとなしくて気が弱く、正反対の性格でしたが二人はとても仲良しでした。
6歳の時に、アニーは富豪の養女として引き取られ、しばらく文通をしていましたが、お金持ちの友達に、自分が孤児だと知られなくないと絶縁の手紙を送ってきます。
悲しくて悲しくて、キャンディは泣くのをこらえながらポニーの丘に駆け上り、思いっきり泣きます。
そこで、キルトの衣装をきた年上の男の子と出会います。ようやく笑顔を取り戻したキャンディに、男の子は「君は笑った顔の方が可愛いよ」と言って去って行きます。この男の子は「丘の上の王子様」としてキャンディの初恋になりました。
その後、富豪の家ラガン家に養女ではなく「話し相手」として引き取られ、イライザとニールによるいじめに遭います。
いじめに負けないキャンディ。しかし、ある時我慢しきれずに、ラガン家を飛び出して泣いていたところ、「おチビちゃん、君は笑った方が可愛いよ」と声をかけられました。そこには「丘の上の王子様」にそっくりなアンソニーという男の子がいました。
アンソニーは少し年上のアードレー家のお坊ちゃんでしたが、キャンディが孤児院出身でも全く気にせず、キャンディの明るさ素直さにどんどん惹かれていきます。
キャンディも丘の上の王子様にそっくりで優しいアンソニーがとても好きでした。
アンソニーといとこのステアやアーチーもキャンディに惹かれ、3人は何かと守ってくれていました。
しかし、アンソニーはイライザが好きだったこともあり、アンソニーと仲が良いキャンディに対してのいじめや嫌がらせはどんどんひどくなる一方。
ある時、いじめに耐えられず、家を飛び出し、小舟ごと滝に落ちたところ、アルバートさんという浮浪者のような男性に助けられます。
アルバートさんは見た目とはうって変わって親切で、キャンディも打ち解けます。
ある時、イライザとニールにはめられ、泥棒扱いされたキャンディはメキシコに奉公に出されてしまいます。
アンソニー、ステア、アーチーは必死でアードレー家の養女にしてもらおうと、誰も会ったこともない「ウィリアム大おじさま」に手紙を書きます。
メキシコへの道中、キャンディはウィリアム大おじさまの秘書のジョルジュに助けられ、アードレー家の養女として迎えられます。
しかし、アンソニーはキャンディの養女お披露目のきつね狩りで、落馬事故で亡くなってしまいました。
キャンディは悲しみに包まれます。
ウィリアム大おじさまの指示で、アンソニーの思い出を断ち切るために、キャンディ、ステア、アーチーはイギリスの名門校、ポール学院に入学します。そこにはイライザとニールもいました。
セントポール学院で、貴族出身のテリィと出会いました。
テリィは両親の愛に恵まれず、荒れて素行不良でした。生徒やシスターたちから疎まれていましたが、実はとても優しい心の持ち主でした。
二人はどんどん惹かれ合います。
しかしイライザの陰謀で、キャンディは退学になってしまいました。テリィはキャンディをかばい、学園を辞めて夢を叶えるためにアメリカに旅立ちます。
キャンディもテリィを追ってアメリカに。ポニーの家でしばらく働き、看護師になることを決意し、シカゴの看護学校へ。
そしてテリィがニューヨークで舞台俳優をやっていることがわかり、2人は文通を始めます。しかしテリィを好きなスザナという女優が、二人の恋路を何かと邪魔してきます。
オーディションでロミオ役を射止めたテリィは、キャンディをニューヨークに招待します。結婚するつもりでした。
しかしキャンディとの再会の数日前に、稽古中、落ちてきた照明に当たりそうになったテリィをかばってスザナが足を負傷。スザナは足を切断し女優の夢が絶たれます。責任を取れとテリィに迫るスザナの母。結果、キャンディとテリィは別れます。
悲しみにくれるキャンディにさらなる試練が襲います。
記憶喪失となったアルバートを看病していたキャンディでしたが、アルバートの記憶が戻り、アルバートは失踪。大切なひとが次々といなくなってしまう現実にキャンディは心痛めます。
そんななか、昔いじめられていたニールが、キャンディに惚れてしまい、結婚すると言い始めました。ウイリアム大おじさまの指示だと結婚を迫られるキャンディ。自分は物でもなんでもない。ニールと結婚するのはいくら大きな恩のある大おじさまの命令でも絶対嫌だと、意を決してウィリアム大おじさまに会いに行きます。
大おじさまというくらいだから、高齢のヨボヨボのおじいちゃんと思いきや、そこにいたのはなんとあの失踪したアルバートさんでした。
アルバートさんは実はキャンディの養父だったのです。
ニールとの婚約もなくなりました。
アルバートさんとウィリアム大おじさま・・・実は同一人物でした。今までのことが全て点と線がつながります。
ポニーの家に大好きなみんなで集まり、こんな嬉しいことはない、と喜びを抑えられないキャンディ。ポニーの丘で自分の人生を振り返って泣いていたときに、「おチビちゃん、君は笑った顔の方が可愛いよ」と声がしてきます。木の影からアルバートさんが現れ、あの「丘の上の王子様」であることが判明します。
ずっとキャンディのことを見守り、支えてくれていたアルバートさんは、丘の上の王子様であり、ウィリアム大おじさまだったのです。
キャンディ・キャンディ 声優さんはベテラン揃い
キャンディキャンディの声優さんは、本当に有名な大御所揃いなんですよ。
こちらに詳しく書いてありますので、確かめてみてください。
あなたは何人知っていますか?
キャンディキャンディ事件って?放送禁止の理由
あらすじを読んでいただければ、読んだことがない方も、大人気の漫画であったことは分かっていただけると思います。
しかし、昔のアニメがリメイクされ、再放送されているのにも関わらず、キャンディキャンディは放送禁止。漫画は絶版となっています。
そのため、漫画は非常に高値でやり取りされるようです。
もしそうじゃなければ、今も人気で、若い人たちにも楽しんでもらえたと思うので、私はとても残念です。
理由は、原作者の名木田恵子先生と、作画のいがらしゆみこ先生が裁判をするくらいの仲違いをしているからなのです。
発端は、いがらし先生が、名木田先生の許可を取らずに、キャンディキャンディビジネスに手を染めたからなのです。
その上、いがらし先生は開き直っており、この問題は解決していません。
2人の先生が仲直りしない限り、著作権がなくなるまで待つことになると思います。
となると、その時は私はすでに生きていないかもしれません(涙)
どうか、漫画だけでも買えるようにしてほしい。
名作なだけに、私は非常に残念な気持ちになるのです。
名木田先生と、いがらし先生の騒動について、こちらにも書いています↓
キャンディキャンディ名言
名言はいろいろありますが、私のベスト1は
アーチーがアニーに放った言葉です。
「ねえアニー。君がどこでどう育とうと、君は君じゃないか。上っ面だけで判断するような奴らの言うことは気にしなくていい!!」
自分が孤児院出身であることが、イライザをはじめ、学院の生徒にバレてしまい、アニーはアーチーに合わせる顔がないと、大雨の中、行方をくらますのですが、隠れていたところをアーチーにこう声かけられるのです。
あぁ、なんたるイケメンなんでしょう!!!
アードレー家の男子は、本当に人を見る目が養われているというか、その人の出自や貧富に差で人を判断しませんよね。テリィもそうなんですが、揃いも揃って、なんて人格が高いのかと思わされます。
私はこの時だけは、一瞬アーチーに心変わりしました(笑)
キャンディキャンディ結末は?最終回は?
テリィと別れた後、キャンディは、別れたショックで劇団もやめ、スザナを放ったまま、放浪の旅をしている落ぶれたテリィを見かけます。
テリィはアル中になり、どうしようもないところまで落ちていましたが、キャンディの姿を幻だと思い、自分の夢を思い出し、ニューヨークのブロードウェイで一からやり直す決意をしてニューヨークのスザナのもとに戻ります。
テリィはその後、漫画には出てきません。新聞で、ブロードウェイに戻り俳優をやり直す、という内容をキャンディが見るところのみ描かれています。
そのあと、アルバートさんが、ウィリアム大おじさまに加えて、丘の上の王子様であることが判明し、キャンディが笑顔いっぱいでアルバートさんに駆け寄ろうとしているシーンで漫画は終わっています。
ちなみにアルバートさんと抱擁するところまでは描かれておりません!!!
普通なら抱擁してキスしてめでたしめでたし・・・ってなると思うのですが。
少女向けの漫画だから・・・でしょうかね??
満面のアルバートさんとキャンディの笑み。
ハッピーエンドはハッピーエンドではあります。
この上ないハッピーエンド。
キャンディキャンディのその後。誰と結ばれたのか?
キャンディキャンディの漫画は、前述にも書いた通り、めでたしめでたし・・・ってことなのですが、この曖昧な終わり方に、読者は相当にモヤモヤしたようです。
いまだにネット上では「アルバートさんと結ばれた」「いやいやそんなこと描かれてない」と論争が巻き起こります。
アルバートさんはキャンディの養父です。今の日本もそうですが、養父が養女と結婚することはおそらくできません。若い男子が女の子を養女にはできないのです。
もし、養女を解いたとしても、倫理上問題があります。
しかもキャンディは大反対されての養女でした。
エルロイ大おばさまがそんなことを許すわけがありません。
アルバートさんは本当にいい男ですが、アルバートさんとキャンディが結ばれるのはそれはそれで色々大変そうなんじゃないかなと思います。
名木田先生が、2010年にキャンディキャンディの小説を出しました。
30代になったキャンディがある場所で過去を振り返っています。
漫画の最終巻以降の手紙のやり取りが、そのまま書かれているので、
読者は最終回の後、どんなふうにキャンディが生きていったのかを知ることができます。
手紙のやり取りはキャンディがおそらく20代前半くらいまで。
アニーとアーチーが結婚したこと、ラガン家がホテル事業で成功したこと、アルバートさんとレイクウッドに訪れて、アンソニーを偲んだことなどを知ることができます。
その後、スザナの死亡記事が書いてあり、テリィの手紙が入っています。
そして最後にアンソニーに向けた手紙で、小説は終わっています。
名木田先生は、テレビや漫画ではいろんな大人の事情で、自分の思いを表現できなかったこともあるようでした。
それを全てこのファイナルストーリーに託したと名木田先生は書いています。
ただ、キャンディがどこで誰と暮らしているのかは、名木田先生の中では明確になっているようですが、長年の読者の夢を壊しかねないので、そこはぼかしたそうです。
いろんな方が、キャンディが誰と結ばれているのか、小説の中の「あのひと」は誰なのかを考察をしています。
2次小説もたくさん書かれています。
私は「あのひと」はテリィだと思っていますので、その視点からの記事になりますが、
こちらに詳しく書いてあるので、こちらもお読みください↓