ガラスの仮面「紅天女」とは?結局どっちが主役をやるのか?

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昭和生まれのお嬢さんの皆さんこんにちは!

ガラスの仮面、ご存じですか?もちろんご存じですよね??(笑)

この漫画、1975年に「花とゆめ」で連載が始まってから

今のところ49巻まで漫画が出ていますが、いまだに完結しておりません!!

確か私が小学校のときは、主人公の北島マヤは

「狼少女ジェーン」をやっていた気がします。

そんなこんなでいまだに完結していない「ガラスの仮面」。

確か初期の頃は黒電話が登場していたような・・・(笑)

あれから48年。ダイヤル式の黒電話や電話ボックスなどは消え、

今はスマホが主流になりましたね。

連載当時は想像もできない世の中になっていますが、

いまだに「紅天女」の主役は決まらず、

北島マヤと速水社長の恋も決着がつきません。

美内すずえ先生は1951年生まれですから、2023年で72歳です。

実は、美内先生の作品はどれもこれも未完が多いのですが、

先生自身が「ガラスの仮面」は絶対に完成させるとコメントされていたので、

きっと最終巻も近いのではないかと思います。

49巻では、紅天女の継承者の争いも佳境に入り、

北島マヤと速水社長がようやくお互いの思いを認識しました。

速水社長の婚約者の存在など、いろいろな問題は山積みですが、

私は、紅天女のよりも、2人の恋の行方が気になるところです。

今回は、その長ーい「ガラスの仮面」の作中劇である、

紅天女について書いてみたいと思います。

「ガラスの仮面」紅天女とは

「ガラスの仮面」に出てくる作中劇のことです。

ところどころで話の内容には触れられていましたが、

とてもよくできた内容なので、私は

今まで「ガラスの仮面」で出てきていた、

「ヘレンケラー」「竹取物語」同様、実際にあるお話なのかと思っていました。

しかし、漫画の中だけの、想像のお話なんですよね。

山形の民謡「阿古耶姫」が元になっているそうです。

「ガラスの仮面」の漫画の中では「演劇界の幻の名作!」といわれるもので、

この「紅天女」を過去に唯一演じたことがあり、上映権を持っている「月影千草」と、

上映権を奪いたい「大都芸能」、

紅天女を演じたい「姫川亜弓」「北島マヤ」などなど・・・

「紅天女」を軸にして、漫画のお話が進んでいきます。

「ガラスの仮面」紅天女のあらすじ

紅天女は漫画の作中劇で、全ての話の内容が漫画の中に書いてあるわけではありません。

しかし、2006年2月に「能」で上演されました。

そこでは、少しオリジナル化しているようですが、大体の話の流れは掴んでいると思うので、能「紅天女」も参考にご紹介したいと思います。

「はるか昔、朝廷(北の京)と幕府(南の吉野)のあいだにいさかいが起こる。朝廷も武家も二分して激しい戦乱の世が始まった。大きな寺が次々と炎上し、大地震、富士山の噴火。不吉雨な予兆に人々は恐れおののいた。
その最中、高徳の僧が、春の夜明けの空に、梅の木の精を見る。「梅の木」とは「埋め」られている神の「氣」のこと。「すなわちこれは、梅の木の天女が現れて、闇の世が光の世に変わるというお告げであろう。」と確信する。しかし、いつまでたっても天女は現れず、戦火はますます激しくなるばかりであった。
ある日、京の帝は、七夜続けて不思議な夢を見た。美しい天女が現れ、その姿を彫って祀れば世の乱れは治まる、と天女は告げた。これこそ、高僧が見たという梅の木の天女だと思い、帝は仏師を探すよう勅命を出す。
陰陽師が占うと、天女の像を彫るべき仏師は「都の西のはずれ、竹林の地で百体の仏を彫った者。ひとつの真をもつ男」とでた。使者は西へと赴き、木切れに仏を刻む男と出会う。男は、使者に説き伏せられ、仏師・一真となって、仏を彫る。けれど納得がいく仏をなかなか彫ることが出来ない。
ある日、庭にひとりの法師が現れて、一真に告げる。「千年からなる梅の木を探し、その木で彫れば、まこと天女の魂のこもる像が彫れるであろう。」法師が南を指差し、一真は決心して旅に出る。
長い長い旅の果て、一真は季節外れの梅の香りを追いかけて、山奥へ。ついに行き倒れ、紅谷の娘・阿古夜に助けられた一真は、意識を取り戻したとき、すべての記憶をなくしていた。阿古夜は「名前も過去も必要ない。私たちはひとつの魂の陰と陽」と言い、ひたりは強く惹かれ合う。阿古夜は自然と語り、神のお告げを語ることができる神女であった。人間の男と恋におちれば、その神力は失われ死ぬ運命にあった。村人は阿古夜と一真を引き離そうと画策する。

南朝北朝の対立はいよいよ激化し、ついに阿古夜の村も巻き込んだ戦へと突入する。村の危機を知り、一真は紅谷に駆けつける。そこで見たのは焼け落ちる家、逃げ惑う人々。そこで失くしていた記憶がよみがえる。自らの使命を思い出し、一千年の梅の木を探しに禁足の地へ向かった一真。ようやく見つけた梅の木。だがそこで知らされたのは、自らが伐採しようとするその梅の木こそ、阿古夜の真の姿だという。天下平安の使命と、運命の恋・・・葛藤する一真。その目の前に紅天女が姿を現した。阿古夜の命を奪うくらいなら、自分も死ぬと一真は言います。しかし、「自分を伐れる人間はあなた以外にいない。」と紅天女(阿古夜)にさとされ、決意します。

「ガラスの仮面」紅天女相関図

紅天女(時空を超越した神の世界)

↓ 化身

阿古夜(南北朝の時代)紅谷に住む不思議な能力を持つ娘

⇅  恋

一真 天下平安の天女像を彫るように帝の勅命を受けた仏師

↑   対立

おばば 代々、紅谷の大神様を祀ってきた巫女。村長の母。一真を村から追い出そうとする。

「ガラスの仮面」紅天女の舞台はどこ?

漫画では奈良県の吉野の山深い場所にある梅の谷となっており、

リアルな場所で言うと、奈良県天川村のようです。

美内すずえ先生は、1985年の取材以来、

奈良県天川村にある「天河大弁財天社」の柿坂宮司とは旧知の中だそうです。

もともと美内すずえ先生は、スピリチュアルな能力をお持ちで、

全国の神社にご縁が深いようですね。

吉野は梅というより、桜が有名ですよね。

天川村は、過去に私も行ったことがありますが、梅の谷はなかった気がします。

が、紅天女は南北朝の対立の時代の物語ですから、

おそらく吉野の周辺がモデルになっているのでしょう。

「ガラスの仮面」紅天女はどっちが演じる?

「北島マヤ」とライバルの「姫川亜弓」のどちらかに「紅天女」を引き継ぐ

と月影千草は宣言し、最終回に向けて、どちらがやるのか注目が集まっています。

見た目は平凡。「ダメな子」として育てられてきた。しかし演劇への情熱は人一倍。

そして演技においては天性の才能を持つ「北島マヤ」

サラブレットとして生まれ、環境と類い稀なる容姿に恵まれた「姫川亜弓」。

この人は「努力の人」です。

2人のどちらが「紅天女」を演じても、私は文句は全くありません。

それほど今までの二人の戦いは熾烈を極めていました。

主人公のライバルというと、読者の反感を買うような人が多いですが、

「姫川亜弓」に関しては、清清しいほどの人格者。

自分の恵まれた見た目や家庭環境に甘えることなく、

真剣に紅天女を演じるために努力を惜しみません。

姫川亜弓は過酷な演技の稽古のせいで、失明しかけています。

(昭和の漫画ってやっぱりすごいな・・)

このように、全く正反対の印象を持つ女優さんですが、

どちらも「紅天女」を演るには甲乙つけ難いのです。

個人的に、なんとなくの最終回の予想はしているので、

また別のところで書いてみたいと思います。

「ガラスの仮面」紅天女まとめ

紅天女は、山形の民謡を元にした、美内すずえ先生オリジナルの作中劇。

しかし、作中劇といえど、物語としての完成度は高く、

能で作品発表されました。

漫画では、まだ紅天女を演じる女優が決まっておらず、

「北島マヤ」と「姫川亜弓」に絞られ、今まさにオーディションの真っ最中です。

ガラスの仮面は、紅天女を初め、北島マヤ、姫川亜弓の恋も絡みながら、

最終話に向けて、クライマックスです。

楽しみですね!

美内すず江 スピリチュアルに傾倒?予言者?「ガラスの仮面」の作者
漫画家 美内すずえとは 美内すずえ先生の代表作といえば「ガラスの仮面」があまりにも有名です。 昭和時代の少女たちは一度は読んだことあるのではないのでしょうか? そして、目が完全に白目になっている漫画を、初めてみたのではないでしょうか?(笑)...
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