ベルサイユのばら オスカルとアンドレ考察いろいろ

恋愛

「ベルサイユのばら」で欠かせないのはやはり「オスカル」と「アンドレ」の関係です!!

私が子どもの時は、オスカルとアンドレのことを、

身分差の恋ではなく、男性同士の恋愛だから

なかなか結ばれなかったのかと思っていました(爆)

幼い私には、オスカルは男子にしか見えませんでした(笑)

しかし、忘れてはなりません。オスカルは身も心も完全なる女性です。

女性から告白されると、自分は「女」であるから無理だよと釘を刺していましたし、

誰に対しても「女」であることは隠していません。

漫画内で「レズ」と言われた時はブチ切れて完全に否定しています。

オスカルの存在は、今でいう「LGBTQ」とは全く異なるものです。

アンドレとは男女として愛し合っています。

ここでは「ベルサイユのばら」になくてはならない

オスカルとアンドレについて色々考察したことを書いていきたいと思います。

オスカルの相手はアンドレではなかったかも?

作者の池田理代子先生によると、執筆当初

アンドレは、オスカルの相手役と決まってはいなかったそうなのです。

そんな事情もあって、初めの頃はアンドレは完全にモブキャラとしての扱いです。

(多分池田理代子先生は、アンドレを相手役にするつもりなかったよね・・・)

アンドレの母親が8歳の時に亡くなり、オスカルの遊び相手、護衛役として

オスカルの実家のジャルジュ家に来ますが、初期のアンドレは目のキラキラも描かれてなく、本当に地味な男子です。

村人Aと同じような描かれ方です(笑)

オスカルの相手役としては、ジェローデルやフェルゼンが

池田先生の中では候補だったそうなのですが、途中で

「やはり、女性にとって、地位でも名誉でも顔面(笑)でもなく、いつも側にいて、自分を一番理解してくれる男性がいいだろう。」

と思い、オスカルの相手をアンドレに決めたそうです。

オスカルは心も体も女なのに「男であることを求められる」という特殊な育てられ方をしていますし、

男顔負けの人望の厚さと、見事な仕事ぶりですから、そんじょそこらの男子ではなかなか手に追えないと思われますしね。

いやいや、地位と名誉はないですが、アンドレもなかなかの顔面偏差値高いですよ。。。

アンドレは黒髪でカールで、最初は一つに結んでいますが、髪を切った後は

「ガラスの仮面」の月影先生を思い出させるような気もしますが・・・(笑)

さて、こう考えると、もしかしたら「ベルサイユのばら」は、

池田理代子先生が決めた相手によっては、全く違ったお話になっていたのかもしれませんね。

相手役がフェルゼンだったら三角関係??泥沼・・・・??

しかし、マリーアントワネットとフェルゼンは実在した人物で、

しかも実際に恋愛もしております。

オスカルとフェルゼンが結ばれてしまうと、歴史の話が変わってきてしまうので、

オスカルとフェルゼンはおそらく結ばれなかったのかもしれません。

アンドレのオスカルへの愛は命を捨てるほどのものだった

アンドレは、子どもの時、マリーアントワネットを馬から落馬させてしまい、

かばってくれたオスカルのおかげで死刑を免れます。

(子どもでも死刑なんですね・・・身分の差がエグくて驚きます。)

まあ、日本でも将軍様に粗相をすると「無礼者」と斬られますから、

このくらいは当たり前のことだったのかもしれません。

(今の時代に生きている私にはちょっと想像ができません)

その時に、いつかオスカルを守るために、自分の命をかけようと

お仕えしようとアンドレは幼い頃から決意するのです。

アンドレは貧しく、母とも死に別れ悲しい生い立ちでしたが、

オスカルに出会えて本当に良かったですね。

アンドレは黒騎士を追った時に目を負傷しますが、

「オスカルでなく良かった。目なんていくらでもくれてやる」

と心配するオスカルにその深い愛を伝えるのです。

オスカルはそっと部屋を出て、アンドレの自分への思いの深さに気づきます。

しかし、そんなオスカルに結婚話が出て、かなり焦るアンドレ。

相手はジェローデル。愛も地位も名誉もある言うことなしの結婚です。

しかも、ジェローデルは結婚後もアンドレをオスカルのそばに置いておいてくれると言うのです。

こんな待遇は本来ならありえないのでしょうが、

プライドが傷ついたアンドレは、運んでいたショコラをジェローデルにぶっかけます。

(いやいや、アンドレこれもアウトでしょ!!)

ジェローデルが紳士でなかったら、無礼者!!ということで、投獄されてもおかしくない。

しかもアンドレは「ショコラが熱くなくて(火傷しなくて)よかったな」というのです。

ジェローデルが紳士だったから良かったものの、アンドレ、メンタル強すぎ・・。

オスカルが結婚してしまう・・・と追い詰められたアンドレは、

「死が愛を成就させるために必要なこともある」と思いこみ

ワインに毒を入れ、オスカルを毒殺しようを試みます。

直前のところでハッ!!と気づき、ことなきを得ますが、アンドレの行為がオスカル以外に知れてしまったら命はなかったことでしょう。

二人は身分が違いすぎましたからね・・オスカルが「無礼者!」騒いだら、殺されていたはずです。

アンドレの命をかけたオスカルへの思いがひしひしと伝わってきますね。

ちょっと、いやかなりアンドレは激情型で怖いけど、

一生に一度くらいはこんなに激しく愛されてみたい気もします。

いや、刺激が強すぎるかな・・・笑

オスカルはアンドレといつも際どいスキンシップをしていた?

オスカルはアンドレの気持ちに長年気づいていませんでした。

アンドレの気持ちを知るようになっても、大切な人ではあっても、恋愛対象とはすぐに見られなかったと思うのです。

初めて気持ちに気づくのは、ジェローデルに求婚され、女性であるのに勇ましくいなければならないオスカルの葛藤と苦悩・・・。

アンドレを初めて男として意識するのが、アンドレの着替えシーンを見てしまったから。

上半身裸のアンドレを見て、「わたしはこの胸にずっと顔をうずめていたのか」と真っ赤になります。

しかし、今更何をいうかオスカル・・・というか・・・・

オスカルは結構アンドレと長い間、いわば恋人のようなスキンシップしていたのではないかと(本人たちは無意識に)

私個人では思うことがたくさんあるのです。

例えば次のこのシーン・・・・

貧困する平民と、財政困難に陥っている国王とか対立し、

警備を行うオスカルも休む暇もなく働き、

疲れ切ったオスカルが、ソファでアンドレにもたれながら寝てしまう場面があります。

かわいそうに・・・とアンドレがそっとオスカルのブロンドの髪を触ろうとすると、

オスカルがパッと目を開けてアンドレを見つめ

「もう、どこへも嫁がないぞ・・・一生・・・」

というのです。

にゃーーーー!!ここは私が一番ときめいた場面なのです!!!!

だってだってだって・・・これってプロポーズ?と一緒のレベルの発言じゃないですか!!

身分が違うため、オスカルが貴族という地位を捨てない限り「結婚」は絶対にできない二人。

しかし、その片方がどこにも嫁がない・・・って言っているんですよ!!

それはずっとあなたのそばにいるのだということをストレートに伝えているんですよね!!

ここは別に色気も何もないシーンですが、個人的にやばいです(笑)

あ、、、、話がそれました・・・

疲れている時に、横でふっともたれて寝てしまえるのは本当に心許している証拠です。

しかも、おそらくオスカルはアンドレに対して普段からしょっちゅう、こういうもたれる的なことをしているはずです。

だって、かなり密着しているのにオスカルはあまり意識していないし、なんの色気も雰囲気もないから。

アンドレはちょっとビクってしてましたけど(かわいい)

幼い頃から、ことあるごとにオスカルの方からアンドレに、一方的にくっついていたのだと私は絶対思いますね。

あともう一つ・・・。

フェルゼンが遠征先から帰って来ずに、イラついていたオスカルが酒場で喧嘩しましたね。

アンドレが先に目を覚まし、オスカルをお姫様抱っこして連れ帰りるシーンがあるのですが、

フェルゼンのことを好きでも、表に出せないオスカルを気の毒に思い、

アンドレは眠っているオスカルにそっとキスします。

この後、オスカルは目を閉じたまま泣いているんですよね・・・

アンドレのキスに気づいているのか・・・

それとも、眠っていて、潜在意識で繋がっていて、そこで泣いているのか・・・。

このシーンも、さらっと書かれていて、

恋人同士にしかしないようなスキンシップを普段からやっていたに違いないと思うのです。

小さな頃から一緒の二人ですし、オスカルは男性っぽく振る舞っているので、

異性として意識しにくかったのもあるのかも知れないと思います。

アンドレはチェリーボーイか否か

下世話な話ですみません。

アンドレには余計なお世話だと思ったのですが、気になったので書いています。

オスカルとアンドレが初めて結ばれるシーン。

いよいとパリへ出動する前夜、オスカルの方からアンドレを部屋に呼び出します。

「今夜一晩・・・アンドレの妻にしてほしい。」

とオスカルの方から誘います。

しかし、アンドレが近づくと、オスカルは「こわい・・・」と戸惑います。

そんなオスカルにアンドレは「こわくない・・・から」と優しくいうのです。

そこで一つの疑問が湧きました。

え????アンドレ?????アンドレは経験者なのーーーーー??????

もしかしたら、男らしくリードするために、言ったのかもしれないと思いつつ、

調べてみたところ、どうやら、アンドレは経験すみだったようです。

ちなみにアンドレの初めてのお相手は、娼婦だったらしいです。

(アンドレよ・・・隅に置けぬ・・・)

そして、ようやくようやく2人は結ばれるのですが、ここの描写がとても美しく・・・

神話の神々をイメージした絵なのですが、

私はこれほどまでに美しいラブシーンは見たことがないかもしれないと思ったほどです。

池田理代子先生のセンスには脱帽です。

ようやく結ばれた後に、オスカルはつぶやきます。

「アンドレ、アンドレ・・・わたしの夫」と。

キリスト教色が強いこの時代は、体の関係を持つこと=結婚を意味するんですよね。

もうこの時は、時々血を吐いていたので、オスカルは近いうちに死ぬかも知れないという覚悟だったのかもしれません。

「ベルサイユのばら」オスカルとアンドレ まとめ

男と女、貴族と平民、金髪と黒髪、カストルとボルックス、光と影・・・

オスカルとアンドレは、全く異なるものの対比としてよく表現されています。

この2人・・・陰陽が統合(結ばれる)し、フランス革命へと繋がるのですが、

本当に出会うべくして出会った、運命的な2人だったのでしょうね。

結局、2人とも死んでしまいますが、最後の最後に結ばれて、結婚できて

本当に本当に良かったと思います。

この漫画は、なんとも切ない終わり方なのですが、

ベルばら世代でない方も、ぜひ面白いので読んでみてほしいです!!

 

こちらに「ベルばら」の愛をまとめて全て書きました。一緒にお読みください。

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